日本プロテオーム学会2020年大会(JHUPO 第18回大会)開催にあたって
日本プロテオーム学会2020年大会は4年ぶりに関東圏で開催することとなり、東京都墨田区のKFC Hall & Rooms(国際ファッションセンター)で2020年9月16日~18日の日程で行います。例年は7月に年大会を開催しておりますが、2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開かれるため、その開催期間を避け9月の開催といたしました。会場はJR両国駅からは徒歩6分ほどと駅からのアクセスも良く、両国国技館の北東に位置しております。
日本プロテオーム学会には、現在約900名の大学・学術研究機関および企業の研究者や大学院生などが学会員として登録されています。毎年日本各地で年大会を開いており、全国の大学や学術研究機関および企業からプロテオミクスに関わる研究者や大学院生など約300名が参加されています。プロテオーム解析の最新技術、基礎生物学から農学・医療などへの応用、インフォマティクスなど幅広い研究成果について、シンポジウムやポスター発表などでの議論の場を提供するとともに、多くの関連企業の皆様とランチョンセミナーや展示ブースを通して最新技術・分析装置などの情報交換の場を設けております。
様々なプロテオーム解析はゲノム情報をベースとしているのは言うまでもなく、また微生物で最初にゲノム解読がなされてから25年経つことから、本大会のテーマを「ゲノム解読から四半世紀を経て」と題しております。本学会の中心でありますプロテオミクスは勿論のこと、大規模な解析の源流でありますゲノミクスを含め、トランスクリプトミクスやメタボロミクスなど、様々なシステマティックな研究・解析に携われておられる方や、さらにはシステム生物学のように統合的な生命活動の理解を目指している方々にも、幅広くご参加して頂ければ幸いです。またプロテオーム解析では、質量分析を中心として様々な技術が活用されており、多様な生物種がその解析対象となっております。そうした意味でも、幅広い分野の方、様々な技術や視点をお持ちの方など、多くの方々にご参加いただきたいと思っております。
プロテオミクスにご興味をお持ちの幅広い分野の専門家や若い研究者、大学院生、またこれからプロテオミクスを始められる方など多くの方々に是非ご参加、ご発表を頂きまして、皆様の研究の更なる発展に結びつく大会になることを願っております。
日本プロテオーム学会2020年大会(JHUPO 第18回大会)大会長
紀藤圭治(明治大学農学部)