大会長の挨拶
日本プロテオーム学会2024年大会・第20回日本臨床プロテオゲノミクス学会 合同大会(JHUPO第22回大会・JSCP第20回大会 合同大会)を2024年6月26日(水)、27日(木)、28日(金)の3日間、青森市文化会館(リンクステーションホール青森)において開催する運びとなりました。
プロテオミクスは、生命科学・疾患研究、機器分析、情報科学といった複数の異なる分野が関与する学際的な学問です。基礎研究者や臨床医などさまざまな背景をもつ研究者がプロテオミクスに参画しています。異分野が交わるところではかつてない新しいアイデアが生まれるため、研究者間の相互理解を深める学術集会は、プロテオミクスにおいてとりわけ重要です。
現代の科学の限界を突破する鍵となる発見が、プロテオミクスには期待できます。たとえば、がんゲノム医学は現代の医療に大きな影響を与えていますが、その限界も指摘されています。ゲノムに蓄えられた情報がどのように翻訳され機能されているのかをプロテオームのレベルで調べることで、がんゲノム医学の限界を打破し新しい可能性を切り拓く発見がもたらされるでしょう。
日本プロテオーム学会2024年大会・第20回日本臨床プロテオゲノミクス学会合同大会は、関わる研究者間のコミュニケーションが促進されることを期待し、「時空を超えた挑戦(The Challenge beyond Time and Space)」をコンセプトに開催します。基礎研究から応用研究まですべての領域の研究者による活発な議論により、プロテオミクスの前進に寄与できる学術集会にしたいと願っています。
是非、ご参加いただきますよう、心よりお待ちしております。
日本プロテオーム学会2024年大会 大会長
近藤格 国立がん研究センター 希少がん研究分野
第20回日本臨床プロテオゲノミクス学会 大会長
野口玲 国立がん研究センター 希少がん研究分野